おがえもん廃線研究所

調査時期 平成14年6月 

北海道地方
函館本線上砂川支線
Kamisukagawa Line
廃止年月日 平成6年5月16日
帯広〜広尾間 7.3km

上砂川支線とは

 函館本線上砂川支線は大正7年(1918)に開通。大正15年(1926)8月1日に一般営業開始し函館本線の支線として開業する。あくまでも函館本線の一部として扱われたため廃止を免れ、他の廃止線とは違った扱いを受けていました。もともと上砂川にあった三井砂川炭坑の石炭輸送を主力として来ましたが、昭和62年(1987)に炭坑の閉山に伴い、石炭輸送の使命を終えました。その後も旅客営業を続けましたが、旅客増が望めず、また平行道路に頻繁にバスが運行していたこともあり、平成6年(1994)5月16日をもって廃止となりました。地元も廃止に対しては反対意見がほとんど出なかったそうです。それだけ地元の人も必要としていなかったのでしょう。

 これは国鉄再建法以外でJRになって初めての鉄道の廃止であり、注目されました。その後、深名線の廃止論議にも繋がる結果となりました。

 終点の上砂川駅はもう一つの顔を持っておりました。倉本聡脚本のテレビドラマ「昨日悲別で」のロケで上砂川駅は使用されました。その際駅名がかなしべつという名前で使用されたため、実際の駅名表の裏にはかなしべつの文字が記されていました。当時の駅名表が現在も残っています。

廃止後の状況

 JR北海道として初の廃止路線となった上砂川支線ですが、廃止直後から線路等の撤去が進められました。途中の鶉駅と上砂川駅は駅舎が残されています。上砂川駅は駅舎も整備され保存されています。

 

 

 

 

上砂川廃線調査写真のページへ