おがえもん廃線研究所

国鉄中津川線
現地調査 Part1
伊那山本駅〜中津川駅

伊那山本駅予定地

 切り通し区間を抜けた所が伊那山本駅の予定地でした。路盤はこの先の畑の中でぱったりと切れている。どうやらこの辺まで工事が進んだところで工事凍結になったようです。これから先、昼神温泉までの間では路盤等を見つけることは出来ませんでした。


伊那山本駅の先で路盤跡は消えていた

中津川線工事の産物

 昼神駅予定地付近には昼神温泉郷という温泉街になっています。この温泉の歴史は浅いのです。何を隠そう、中津川線・神坂トンネル工事の調査杭から湧出した温泉を利用して出来た温泉街なのです。

 神坂トンネルはそんなことで難工事だったため、本格着工が遅れてしまい結果的に開通できず幻の鉄道となってしまったのです。

 昼神駅の予定地には国民年金健康保険保養センター「ひるがみ」が立っている。調査杭などの施設の残骸は発見できなかった。

 ここから岐阜県中津川側に抜けるには中央高速を利用しないと抜けることが出来ません。一般道はあるのですが遠回りするので相当時間がかかります。

神坂駅予定地

 神坂駅予定地にはリゾート施設「クアリゾート中津川」が立っています。その裏庭には、神坂トンネルの先進導杭の入口が残されています。このトンネルは約2.6km進んだところで工事凍結となり放置されました。現在この中はどうなっているのか興味がありますが伺い知ることは出来ません。トンネルからは湧水が流れ出て池の水として利用されているようです。ここから先中津川駅までの間では路盤や施設を発見することは出来ませんでした。中央線との接続地点もハッキリと判明する事ができませんでした。

 中津川の駅前には中津川線の代行バスとも言えるいいなかライナーが止まってました。いいなかとは飯田中津川の頭の文字を取ったのですね。

 

終わりに

 今回は初めて雪の中の調査となりました。飯田地方はそんなに雪が積もる所ではないのですが、例年に無い大雪に見まわれたようです。膝まで積もる雪の中廃線跡を突き進みました。雪で草がなかったのでかえって探索しやすかったです。でも寒かったの一言です。

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