おがえもん廃線研究所

調査時期 平成12年12月 

関東・茨城県筑波地方
筑波鉄道
Tukuba Railway
廃止年月日 昭和62年3月31日
土浦〜岩瀬間 40.1km

筑波鉄道とは

 茨城県の常磐線土浦と水戸線岩瀬間に走っていたのが筑波鉄道です。この鉄道の中間付近には筑波山があり筑波鉄道は地元の足の他、観光鉄道の顔も持っていました。最盛期には上野から国鉄急行が直接乗り入れ筑波山観光に利用されていました。

 開業は大正7年(1918)4月17日、土浦〜筑波間が開通、同年9月7日、残りの区間が開通開通し、全線開通しました。

 開業当初は筑波鉄道は独立した私鉄でしたが、昭和20年(1945)、戦局混乱による国策で常総鉄道に合併され、昭和40年(1965)、関東鉄道に経営権が譲渡されました。この鉄道もご多分に漏れず自家用車の普及とともに乗客が減少し、経営状態は余り良くない状況に向かいました。関東鉄道では、経営状態の良い常総線との分離、経営の効率化のため、昭和54年(1979)には関東鉄道の100%出資する形で筑波鉄道を再度発足させました。これは赤字つづきの筑波線を分離することで、独立採算経営のもと、再建が困難な時は廃止する目的だったのでしょう。そして、経営悪化のため、昭和62年3月31日をもって廃止されました。折しも国鉄と同じ運命をたどる事となってしまった。

廃止後の状況

 廃止後、数年間は線路やホームなどの施設はそのまま放置されましが、その後、筑波自転車道として土浦〜岩瀬間のほとんどの線路跡がサイクリングロードとして整備されました。(一部常陸小田駅跡周辺のみ未整備)駅のプラットホームもほとんどの駅でそのまま残されており自転車で廃線探索をすることができます。残っていないのは、坂田駅と県道整備の為、道を譲った上大島・酒寄駅の2駅と水戸線の接続駅岩瀬駅です。岩瀬駅は数年前までは跨線橋やホームなどの施設が残されていたそうです。

 筑波鉄道の車両で唯一保存されている、キハ048はつくば市のさくら鉄道公園にあるそうです。(今回は未調査) 

 

 

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