腕木式信号機
復活大作戦!
 七戸駅の外れにあった場内信号機の復活大作戦プロジェクトが始動しました。現在は取り外された状態で2番線の線路脇に寝かせてあります。この腕木式信号機を建立し、レールバスと一緒に保存しようと言うことになり復活大作戦を展開中です。現在までの進行状況を報告します。

2004/12

七戸駅にあった腕木式場内信号機ですが、2003年の線路撤去の際に一緒に取り外されました。
 あやうくそのまま鉄くずになるところを保存することになりました。
 腕木式信号機が建っていたところが国道4号線バイパス予定地にあたるのでそのままの状態で保存することは不可能になってしまいました。
 状態は見ての通りの錆びだらけの状態です。まずはこの錆び落としをすることから始めなければなりません。
錆び落としとさび止め塗り
 大作戦はイベントが終わった翌月の10月の土日に始動しました。まずは金ブラシで錆落としを丁寧に行いました。錆落としに丸一日、さび止め塗りにさらに1日かかりました。稼働部には注油しておきました。
今月はここまでが作業の限界でした。

 11月はこの続きに取りかかりました。稼働部で羽根の部分は取り外して個々にメンテナンスすることになりました。実はこの取り外しは一番大変で、ネジがなかなか回らなく本当に苦労しました。この稼働部を外したことにより作業がしやすくなりその後ははかどりました。11月は2日間で白の部分を塗り上げました。
 出来ることなら、雪が降り積もる前に塗り上げだけでも済ませておきたかったので、急遽12月もやることになりました。

 行灯も取り外しました。腐食が激しく再生不可能な状態であるが・・・。
鮮やかな白黒に変身!
 12月の作業は11月の作業で終わらなかった塗りの仕上げです。天気予報は雨だったのですが、奇跡的に晴れた上に暖かく絶好のコンディションで最終仕上げをすることが出来ました。
 
 羽根の部分はまだ取りかかっていませんが主要部の色塗りは完成しました。来春までに取り外した羽根の部分を整備し、雪解けと同時に取り付けを予定しています。
 写真では大きな水たまりが出来ていますがこれは翌日の大雨で一気に出来てしまいました。
外した部品のメンテナンス
 冬期間は屋外の作業が出来ないので外した部品の手入れをしました。
さび落としを入念に行い、分解できる部品は更に分解しました。レンズ部分が破損していたのでもう一つの部品取り用を用いました。

2004年12月下旬の作業

 分解してさび止めを塗りました。ねじが錆固まっていて分解するのに丸々2日間もかかってしまいました。
 分解したおかげで入念に錆を落とし整備出来ました。
 外は雪模様、氷点下5度での作業は大変でした。

2005年2月の作業

 春先になり、仕上げに取りかかりました。黒色で数回塗り重ねるとなかなか味が出てきました。

2005年4月の作業

 黒色の仕上げが終わりレンズを組み込んだ状態です。レンズもピカピカに磨き上げました。

2005年6月の作業

行灯が蘇った!
 外した行灯ですが写真を見る限り絶望的な腐食状況です。

 愛好会のメンバーで溶接が出来る人に修理を依頼したところ下の写真の状態で仕上がってきました。これには驚きと感動でした。

何を隠そうレールバスの前面がここ数年で見る見るきれいになっているのはこの人のおかげなんですよ。

2005年6月の作業

腕木の組み立て
 羽も錆止めの上、新たに塗り直しました。
かなり鮮やかになりました。

2005年6月の作業

 腕木信号機に取り付ける梯子も錆を落とし、お色直ししました。

2005年6月の作業

レンズ部分が完成したので柱に取り付けました。

 羽と梯子は建立の際に取り付ける事になります。

 建立位置は2番線ホームの先に出発信号機として建てる予定です。この腕木式信号機は本来は場内信号機として立っていたモノですが、その位置にはレールも無くなりバイパス工事にかかることから本来の位置に設置することが出来ません。

 次回イベントではレールバスと共に写真を撮れる用になります。

2005年6月の作業

腕木式信号機建立!
 昨年から整備を行っていた腕木式信号機ですが7月18日に2番線ホームの先に復活しました。

 建立は自力では不可能ですので専門の業者に協力を頂きました。基礎工事は5月に完了しています。

 まずはクレーンで腕木をつり上げました。梯子が未装着状態だったので自分たちで装着しました。

 その後つり上げて基礎に取り付け完了!
 建立した腕木式信号機と共にレールバスと記念撮影!
 本来は七戸駅の場内信号機として立っていた物ですが、ホームからの撮影等をを考え2番線ホームの出発信号機として建立しました。

 各部を整備しているため動かす事は可能ですが、ワイヤー等の設置は見送りました。

 来年のイベント時には何らかの形で動くようにしたいと計画しております。

 建立にあたりまして、多くの皆様からのご指導、ご協力をいただきましたこと、お礼申し上げます。
 弊会といたしましても、活動に一つの区切りがついたように感じます。今後ともよろしくお願い致します。

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