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東奥日報 1998年(平成10年)3月7日 土曜日

   野辺地〜七戸間「レールバス」運転休止1年延長へ

      南部縦貫鉄道 再開へ道厳しく

 

七戸町の南部縦貫鉄道(社長・福士孝衝町長)は、野辺地−七戸間の「レールバス」の運行休止を来年度も続ける。六日開会した町定例議会で、福士町長は「諸般の情勢を踏まえ、休止を一年延長することを決めた」と報告した。「新幹線開業後、中間の七戸駅から下北地方への将来のアクセス路確保」(同社)と休止延長を決定したが、レールバスそのものの運行再開は極めて難しそうだ。

 

 レールバスは昨年五月で廃止予定だったが、南部縦貫鉄道は当初の方針を変え、休止としてきた。今月三十一日の休止期限を前に、同社は四日の取締役会で一年間の休止延長を全会一致で決定。近く東北運輸局に申請予定で、国も延長を認める方向だ。

 延長決定の背景には、新幹線開業時、中間駅の七戸から下北への交通手段として、既存の線路などを何らかの形で活用したい−との構想がある。社長の福士町長は「新幹線時代に向け、下北へのアクセス路線の芽を残しておきたい。線路や用地を現在のままで保存することが将来につながる、と判断した」としている。

 同社は今後、国鉄清算事業団から借用したままの野辺地−千曳間(約十万四千七百平方b)の売買交渉に入る方針だ。事業団側は当初、五千万円余りでの売却を待望しており、同社の経営状態では買収は不可能とされていたが、「今後の交渉次第では、会社が取得できる額に落ち着く可能性もある」(同社関係者)との見方も出ている。

 休止期間は延長されるものの、同社にレールバスを再運行できるだけの体力はなく、関係者の多くが運行再開には悲観的。しかも新幹線の開業年度が確定しておらず、先行きは厳しいままだが、福士町長は「(将来的に)休止を続けていくことも考慮している」と語っている。

 


 その後の情報によると、精算事業団の土地は裁判の結果、両者の調停の結果、約500万円で南部縦貫鉄道に売却されたそうである。

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